夜勤専従で働く介護士の1日は、昼間勤務の職員とは異なる特別な時間割で日々が進行します。夜勤のシフトは施設によって若干の違いはありますが、一般的には夕方から翌朝にかけての勤務となります。例えば、16時や17時に出勤し、翌朝の9時ごろに退勤するケースが多いです。出勤後、まずは日中のシフトにいた職員からその日の利用者の情報や夜間に注意すべき点についての引き継ぎが行われます。この時、利用者の体調や特別なケアが必要な方がいないかを確認することが大切です。
引き継ぎが終わると、夜間の見回りやケアが始まります。夜間は利用者のほとんどが就寝している時間帯ですが、睡眠中に体調を崩したり、トイレに起きたりと、さまざまな対応が必要になることがあります。そのため、定期的に見回りを行い、必要に応じて介助を提供します。深夜帯になると、比較的落ち着いた時間を迎えますが、この時間を利用して翌日の準備作業や記録の更新などの事務作業を行うこともあります。また、夜間に発生したトラブルや看護師への連絡が必要なケースもあるため、いつでも迅速に対応できるよう準備しておく必要があります。
朝になると、日勤の職員が出勤してきます。この時間帯は、夜間の出来事や利用者の状態についての引き継ぎが主な仕事となります。正確かつ詳細な情報を伝えることで、スムーズな業務のバトンタッチが行われます。退勤後は、ほとんどの介護士が日中に睡眠をとり、体力の回復を図ります。夜勤専従の職員は、このように一般的な日中活動のリズムとは逆の生活を送っています。そのため、健康管理や生活リズムの調整が非常に重要になります。